Biz(ヘルスケアビジネス創出) | MeKiKi

 『養生』とは病気の快復や健康増進であり『healthcare』と訳せます。

 ヘルスケアビジネスとは病気を治す『医療』に限定せず、健康に関わるあらゆるモノやコトを網羅します。

 高血圧改善のために減塩を実施しても、食事がストレスになって血圧が上昇しては意味がありません。ワイン好きな人であれば、1日1杯のワインを楽しみにできる減塩食ライフを提供する事がヘルスケア的な考え方です。

 トイレという1畳ほどの空間であっても後付けデバイスはたくさん見かけます。1日5分の利用でも年30時間の滞在場所、ここにもヘルスケアニーズが潜在しています。




ヘルスケアに関わる人

 ヘルスケアとの関わり方は様々ですが、誰もが何らかの形で接点を持っています。それを生業としている人も少なくなく、超高齢社会を迎え飲食や小売り業界ではヘルスケア関連の商品やサービスが増加しています。旅客運輸業や建設業などはバリアフリー化の次のフェーズに突入しています。

 ヘルスケアビジネスに無縁の業種は無いとすれば、あらゆる産業からヘルスケアビジネスに参入できるとも考えられます。




ヘルスケアビジネス創出の勘所

ニーズ・シーズのミスマッチに注意

 『ヘルスケア関連の事業を起こす』と意気込んで医工連携に参画する人は少なく無いですが、ここがピットフォールを生む要因になっています。

 自社シーズを活かしてヘルスケアビジネスをしたいという気持ちは理解できますが、『シーズをどう活かすか』を考えるには、自社シーズを熟知している人が必要になります。
 担当社員は自社シーズは知っていても、ヘルスケアニーズは知らないという事が多いため、マッチングが成立しません。


ニーズ志向の針路はマーケットイン

 ニーズを先に探して、自社に合う物を選ぶという作業は遠回りにも感じますが、事業化する際には近道となります。

 満たされていないニーズ、未解決課題があるという事は、その解決策(ソリューション)を提供できれば買い手が居ると考える事ができます。


カウンターパートを見つける

 初めて海外で事業展開する際、社員総出で現地へ行く訳ではなく、現地での協力者を探す方法がとられます。

 ヘルスケアビジネスの経験が浅い内は、この業界に明るい人をカンターパートとして迎え入れる方法が合理的です。


延長線上か、業態転向か

 本業からどれだけ近い/遠いところでヘルスケアビジネスをするのかも重要になります。

 レストランで減塩や低蛋白メニューを追加する程度なのか、

【参考】NES: ヘルスケア・医療産業への業態転換・新規参入の支援




誰かが生み出し、育て、続ける

 世の中にある機器やサービスは、誰かが最初に生み出しています。それは日本人か外国人か、絞り出されたか自然発生的かはそれぞれの場合で異なりますが、始まりがある事は確かです。

 商品として、いま現在もなお商品として流通し続けるためには、商品価値があるはずです。今後も商品として永続的に提供され続けるためには、価値を損なわない、さらには価値を高める努力も必要です。

 人間はケガや病気をしては治すという事を何千年も前から続け、特にこの百年程で医学は目覚ましく進歩しています。
 生活の質が高まり、健康長寿という言葉も広がる中で従来の医療から、健康や生活に及ぶヘルスケアへと国民の関心も広がり、ビジネスも広がっています。




開発は通過点

 医療機器やヘルスケアサービスの創出において、開発は通過点の1つです。

 上図はAMED(日本医療研究開発機構)が研究開発実施上の留意事項として示しているステージゲートです。

 医療機器の本来の目的は臨床での使用ですが、使用可能か、使用されるのかを評価せずに開発から始めてしまう事案が多いため、このような図で各ステージの重要性を説明しています。

【参考】AMED: 医療機器の研究開発マネジメントにおけるチェックポイント/ステージゲート




企画段階の失敗を恐れない

 企画は何度ボツになっても、誰かに大きな迷惑や損害を与えることは少ないです。

 企画を飛ばしてモノを作ってしまえば、形ある物が存在するため成果物が目に見えて達成感がありますが、到達点は正しい位置とは限りません。

 しっかり企画すれば、無駄なモノづくりを減らし、全体を通して見ればリーズナブルな開発になるかもしれません。

 企画にも試作も含まれます。プロトタイピングと呼ばれるものです。失敗しない開発には、プロトタイピングは何度も繰り返す努力が必要です。




プロトタイピング

 プロトタイピングとは、プロトタイプ(prototype, 試作機)とは違います。
 叩き台を作って、徹底的に叩く作業とでも表現すると良いかもしれません。

 ヘルスケアの専門家と、新しいデバイスやサービスを手掛ける人が互いに同じ物を見て意見を交わし、課題を洗い出し、売れる商品を生み出すための知恵を出し合います。

 モノづくりの場合、完全な試作を製作してから打合せ、と言う技術者が多いですが、早い段階から関係者の意見を募る事に意義があります。

段ボールで制作した叩き台
3Dプリンタで製作した叩き台

 叩き台は段ボールでもできます。私たちは段階に応じて下記のモデルを試作しています。

  • 原理モデル
  • 機能モデル
  • 形状モデル



ビジネス創出に関わるヒト

(掲載準備中)




ビジネス創出に関わるカネ

(掲載準備中)